主な血糖自己測定法
人間が様々な活動をするためには、食べ物によってエネルギーの吸収が必要となってきます。私達はご飯などに含まれている炭水化物を胃や腸で分解をして、さらに肝臓の機能によってブドウ糖に変えて、脳や筋肉のエネルギー源として吸収されていきます。
インスリンというのは、すい臓のランゲルハンス島と呼ばれている場所に存在しているβ細胞から分泌されることによって、肝臓へと送られていきます。肝臓はインスリンの働きによって、ブドウ糖をグリコーゲンという固まりのようなものにして、肝臓の内部に蓄えられていきます。
インスリンは肝臓でその役目を果たすことによって、今度は全身の血液に入っていき、筋肉や脂肪組織に働きかけて、ブドウ糖の利用と蓄積を促していきます。食事をした後に一時的に増加したブドウ糖量というのは、このようにして調節され低下をしていくのです。
しかしインスリンがうまく作られなくなってしまいますと、血液中のブドウ糖はエネルギーに変わることが出来ずに、どんどん溜まってしまうことになります。
最終的には、尿と一緒に体の外に排出されてしまうのです。その結果体からエネルギーが失われてしまい、倦怠感に襲われるだけでなく、大切な血糖値のコントロールが出来なくなってしまうのです。
体内で自然にインスリンをうまく作り出すことが出来なくなってしまっている1型糖尿病の方というのは、自分で血糖値を測定して、外から注射を使用してインスリンを注入し、血糖値をコントロールしていなかければいけないのです。
主な血糖自己測定法としましては、採血器具で指を突き必要な量の血液を試験紙にとり測定結果を読むという方法があります。
インスリン注射をする時には、このようなことから症状に合わせて、頻度やインスリンの組み合わせを変えていなかければいけないのです。一日のうちに決まった時間に正しく注射をして、さらに決められた通りに食事や運動をする必要があります。
その結果どうしてもライフスタイルに制約が出来てしまうことでしょう。
また、注射をするためには、様々な技術を要することとなります。注射器の扱いには当然のことながら注意が必要な上に、注射後は事故が起きないようにするために、万全な管理をする必要があるのです。
インスリン分泌には2つのタイプが存在しており、食事とは無関係に一定量が分泌されることとなる「基礎分泌」と、食事によって大きく上昇してしまう「追加分泌」が挙げられます。
前者は空腹時の血糖を安定するために必要とされており、そして後者につきましては食事などで摂取したブドウ糖を肝臓や筋肉、脂肪組織に取り込むために使われることとなります。